緑茶とは熱処理により茶葉を発酵させずに製造したお茶で、多くの場合日本茶とも呼ばれています。
代表的な煎茶をはじめ、玉露、玄米茶など、栽培方法や製茶方法の違い、加工したお茶まで加えると、緑茶は実にたくさんの種類に分けられます。
ちなみに、紅茶は完全に発酵させたお茶で、烏龍茶は発酵を途中で止めたお茶です。
煎茶の種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
煎茶をつくる過程でうまれた別のお茶 ・・・・・・・・・・・・
煎茶を加工したお茶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
玉露 / 玉露をつくる過程でうまれた別のお茶 / 抹茶
煎茶、深蒸し煎茶、かぶせ煎茶
白折、粉茶
玄米茶、ほうじ茶、粉末緑茶、水出し煎茶
玉露、雁音、玉露粉、抹茶


煎茶 (上級) 煎茶 (中級) 煎茶 (下級)/番茶 深蒸し煎茶

白折(しらおれ)/茎茶 粉茶 (こなちゃ) かぶせ煎茶

玄米茶 ほうじ茶 粉末緑茶 水出し煎茶 (ティーバック)

玉露 (ぎょくろ) 玉露白折/雁音(かりがね) 玉露粉 抹茶 (まっちゃ)


煎茶の種類
     煎 茶 (せんちゃ)
日本茶を代表するお茶です。摘採時期の違いなどによって上級品から下級品まであり、それぞれに味や香り、水色(すいしょく)が異なります。
上級煎茶は山間地で丁寧に栽培された茶樹の柔らかな新芽を摘み、熟練した技術で製茶した商品です。4月末から5月上旬にできたものを年間を通して販売します。さわやかで、かつ旨みがあり、香りも良いのが特徴です。最適な環境で保管した上級煎茶は、夏を越した頃にはより深みのある味となり、新茶の頃とは違った楽しみがあります。
二番茶(6月頃のお茶)以降のお茶は単に「煎茶」または「番茶」とよび上級煎茶と区別して販売しています。価格は安く、すっきりとした味が特徴です。 <淹れ方>
     深蒸し煎茶
水色が濃いわりに渋味が少なく、何回も味や色が出る(さしが利く)のが特徴です。製茶方法は普通の煎茶と同じですが、茶葉を蒸すのに2倍以上の時間をかけているので、茶葉は崩れて粉っぽく不ぞろいです。当店の深蒸し煎茶は火入れ(乾燥)の香ばしい風味に仕上げています。
     かぶせ煎茶 または 冠茶
玉露と煎茶の中間のお茶です。きれいな水色(すいしょく)と旨味が特徴で、湯温を低く淹れると玉露に近いまろやかな味になります。
かぶせ煎茶は茶摘みの一週間ほど前から茶樹に稲ワラまたは寒冷沙をかぶせ、日光が直接当たらないようにして栽培した高級煎茶で、かつては熱湯玉露とも呼ばれていた商品です。

煎茶をつくる過程でうまれた別のお茶
     白折 (しらおれ) または 茎茶、棒茶
煎茶をつくる過程で選り取られた茎の部分を集めた商品です。茎特有の香りが特徴です。高級品から下級品まであり、上質なお茶の茎はやはり上質な旨みを備えています。雁音(かりがね)と呼ぶこともあります。 <淹れ方>
     粉茶 (こなちゃ)
煎茶をつくる過程で選り取られた粉の部分を集めた商品です。煎茶よりも少ない茶葉の量で何回も味や色が出る(さしが効く)のでお得なお茶ともいえます。茶葉が細かいので網目の細かい急須などを使う必要があります。高級品から下級品まであります。すし屋のあがりによく使われるお茶です。
なお、急須を使わない溶かすだけの粉末緑茶やインスタント緑茶は別の商品です。

煎茶を加工したお茶 
     玄米茶
炊いて炒った玄米を煎茶や番茶に混ぜたお茶です。香ばしい香りとさっぱりとした口当たりが特徴です。混合するお茶の違いなどによって上級品から廉価品まであります。なお、玄米茶に含まれる白くはじけさせた米はお茶の味には無関係でお茶が濁る原因となりますので、当店では少なめに混合しています。
抹茶入り玄米茶は玄米茶に抹茶をまぶした商品で、玄米茶の特徴に抹茶のきれいな水色とまろやかさが加わります。抹茶は変質しやすいために、当店ではご注文をいただいてから新しい抹茶をサービスでまぶしています。お気軽にお申し付けください。 <淹れ方>
     ほうじ茶
煎茶を強火で炒ったもので、とても香ばしいお茶です。茶葉や淹れた時の水色はウーロン茶のように茶色で、熱湯で淹れるとその風味がより引き立ちます。料理屋でよく使われます。カフェインが含まれないお茶です。 <淹れ方>
     粉末緑茶 / インスタント緑茶
煎茶を微粉末にした、お湯に溶かすだけの手軽なお茶です。お茶の葉をそのまま飲むことになりますので、健康志向の方にもお薦めです。スティックタイプの小袋に詰めた商品の他、ボトルや袋タイプ、より品質の良い商品など、多数取りそろえています。
粉末緑茶が茶葉そのものを粉砕した商品に対し、インスタントは煎茶の抽出液を粉末にした商品(インスタント珈琲の緑茶版)です。お湯・冷水問わず完全に溶けます。スティックタイプの小袋入りで、徳用もあります。
     水出し煎茶
冷水で簡単においしい緑茶がつくれるティーバックです。ペットボトルのお茶よりも断然経済的です。
水に入れてすぐに色や味は出ますが、1,2時間冷蔵庫に入れておくとより美味しくなります。例えば、お盆にお客様をお迎えするときにも便利ですね。夏の定番人気商品です。お湯で淹れることもできます。
水で出したお茶は渋みがなく、比較的長い時間色や風味が変わりにくい特徴があります。 <淹れ方>




玉露 / 玉露をつくる過程でうまれた別のお茶 / 抹茶
     玉 露 (ぎょくろ)
玉露にはとろっとした甘味と覆香(おおいが)とよばれる独特の香りがあります。お湯の温度に気を遣って淹れるとその旨味をより引き出すことができます。新茶もいいですが、味が落ち着く10月頃からがお薦めです。玉露はのどの渇きを癒すための飲み物ではなく、少量の抽出液を口に含んで楽しむ嗜好性の高いお茶です。すすり茶という飲み方もあります。
玉露は山間地に栽培した特別な茶樹を茶摘みの20日ほど前からよしずやわらで覆い、その中で育てた柔らかな新芽を手で摘み取って製茶したものです。栽培方法が違うので、上級煎茶よりも遅い5月中旬から下旬に新茶ができます。 <淹れ方>
     玉露白折 または 雁音(かりがね)
玉露をつくる過程で選り取られた茎の部分を集めた商品です。雁音とも呼ばれる希少品です。上質なものには玉露と同様にとろっとした甘味があります。 <淹れ方>
     玉露粉
玉露をつくる過程で選り取られた粉の部分を集めた商品です。上質なものには玉露と同様にとろっとした甘味があります。 茶葉が細かいので網目の細かい急須などを使う必要があります。
     抹 茶
玉露に近い栽培方法でつくられた碾茶(てんちゃ)と呼ばれるものを石臼でひいた粉末状の高級茶です。上質な抹茶は甘さと香りが強く、下級品になるほど渋味や苦味が増してきまます。
抹茶はデリケートで変質しやすいために冷蔵が好ましいですが、冷たいうちに開封すると吸湿して逆にお茶を傷めることになります。また、移り香にも注意が必要です。当店はできるだけ新しい商品をお客様にご提供できるよう努めています。
ダマ(粒)は静電気が原因でどうしてもできてしまうものです。品質には何ら問題ありませんが、点てにくく見た目にも悪いのでご使用前にふるいにかけることをおすすめします。









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