大きさ |
大きな急須を使うとお湯の温度が下がりすぎたり茶葉やお湯が多く入りがちです。特に上級茶を淹(い)れるときにはあまり大きくない方がよろしいようです。一方、番茶をたっぷりと淹れるには小さな急須では面倒かもしれません。複数の急須を使わないのであれば湯のみ2〜3杯分のサイズを選ばれるとよろしいかと思います。 |
網 |
網は広いほうが詰まりにくくおすすめです。また網の目の細かい急須(1など)を選ばれると粉茶や深蒸し煎茶など粉っぽいお茶でも粉を出さずに淹れることができます。かご型の網が付属した急須(4)はきれいに洗えるので衛生的です。茶葉がお湯に浸りやすいように網が深いものを選びましょう。なお急須の底全体に固定の網が張ってある商品は汚れがたまりやすく不衛生的なのでおすすめできません。
高級急須には金属網を使わないものも多いですが、最近は陶器網でも目が細かくて広いもの(5)があります。
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(1) ワイド丸網 |
(2) 凸網 |
(3)帯網 |
(4) かご網 |
(5) ワイド陶器網 |
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形状 |
茶殻の出しやすさ、洗いやすさを重視するならば、フタの部分が広く開いたものが良いでしょう。また、同じ容量でも縦型のほうがスペースをとりません。 |
握り柄 |
実際に握ってみて手にあったものが一番です。お好みにもよりますが、本体の後ろに握り柄のあるポットタイプや、つるがついた土瓶タイプ、また「しぼり出し」とよばれる握り柄のない急須もあります。 |
素材 |
陶器や磁器製が一般的でおすすめです。萬古焼の急須には鉄分が多く含まれるのでお茶がまろやかにはいるともいわれます。また、使い込むほどに艶が出てきます。
焼物の他には、耐熱ガラスや耐熱プラスチック、鉄(鋳物)といった素材もあります。耐熱ガラスは夏に涼しげでいいですね。鉄はお茶の成分が変わるといわれます。鉄瓶でお湯を沸かすなどして鉄分が多くなりすぎると淹れたお茶の色が少々悪くなります。 |